地震の爪痕

鳥取県中部を震源とする最大震度6弱の地震から2週間近く経過した休日に、倉吉市役所周辺を歩いてみました。

周辺の家々の屋根にはブルーシートがかかっていますし、「要注意」の黄色い紙や「危険」の赤い紙が貼ってある建物も散見されます。

成徳小学校の西側の階段です。

ひどく崩れていますね。
この崩れ方は、他の場所でもよく見かけます。
歩道もあちこちで波打ってました。
すさまじいエネルギーですね(・・;)

倉吉市役所もひどい有り様です。
耐震補強工事は完了していたのに、一時は対策本部を置けない程の被害を受けたそうです。
市庁舎への被害が、地震直後の市民への情報提供が大幅に遅れた原因のひとつとなったと考えられます。
情報を知りたくて市のHPをみても、震災後数時間も情報が一切アップロードされてなかったですからね。
窓ガラスの多くが割れ、怪我をされた職員さんもいらっしゃったそうです。大変に恐ろしいことです。

古い工法の窓枠だったので被害が大きかったのだと聞きます。

古い工法だとわかっていたのだったら、地震が来たら窓ガラスが割れてしまうという予想はできなかったのでしょうか?

フィルムを貼るとか、なんとか怪我人が出ることだけは避けるような対策はとれなかったんでしょうか?

市役所の皆様の想像力と危機管理意識の低さが思い量れます。


「そんな事は、みんながわかってるから!」という情報だけを自動音声で垂れ流し続ける、地震直後の役に立たない防災無線の音声が耳に残っています。

緊急時には、防災無線の受信機の音量が自動的にmaxになるらしく、大音量でした。

大音量は良いのですが、受信機のスピーカーの性能を超えてしまって、音声が割れて何も聞き取れないという、悲惨な状態になってました。

市ではそんな事もテストしてなかったんですかね?

のんきーの職場では、地震直後色々大変だったので、防災無線のボリュームコントロールなんかする余裕はしばらく誰にもなく、聞き取れない雑音が大音量で流れ続けていました。


そして、よくニュースに映る壊れた階段です。

今回の地震被害の象徴のような存在です。

落ちた手すり部分が、まだ撤去されてなくて危ないなあ、とよく見てみると、
鉄骨でつながってました。

いっそ、このまま安全に固定して震災遺構にしたらどうでしょうか?

市民や市役所の皆様が天災に対する備えを忘れないように。

早く忘れたい、でも余震への恐怖があるので忘れられない、というのが本音ですけど。


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2017年1月 追記
上の記事の、落ちたコンクリート製のてすりですが、撤去されてました。
震災遺構にしようとは誰も考えなかったようですね。
市役所は倉吉市の顔なのに、壊れたところがあると「みっともない」って偉いヒト達は考えるんでしょうね。

のんきーのはらぺこ日記 ~鳥取県で食べます~

ごはんと昼寝と動物が大好きな、のんきーのはらぺこな日常です。